会長挨拶

 

空手道は、長い歴史を経て人間形成のための伝統文化として磨かれ今日に至っています。

 

特に和道会の空手道は、他の流派にない「流す」「往なす」「乗る」「転移転体」など多くの特徴を持っています。

 

その背景には流祖の大塚博紀先生が神道揚心流柔術を修められた後に、琉球唐手を修業され、その技法を日本古来の柔術拳法に採り入れ、和道流を創始されたことによります。

 

名は体を表す如くその理念は「和」にあり、武人の理想は平和にあるということを前提にしています。つまり武の道は単に強さを求めるのではなく「和の道を究め、和を求む道」を追求することであると説かれています。

 

日頃の稽古においては技術だけを磨けばよいと言うものではなく、相手との対応における礼儀作法などを合わせて学び、人を思いやる心を育てることが肝要であり、そのような心構えが自らを高めていくという心身の修養の場であることを忘れてはなりません。

 

古今東西、武道の精神は、「もっとも剛毅なる者はもっとも柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である」と究極の目的を示し、ヨーロッパの騎士道においても「敗れたる者を慈しみ、傲れる者をくじき、平和の道を立てること」としています。

 

空手の勝負は、心静かに向き合いお互い正々堂々と戦うことが求められます。
勝敗の結果において勝者は傲ることなく、敗れた者は技量へ一層の努力や心の持ち方などを学ぶことができます。
和道会空手を通して和道の心、武道の精神をひたむきに追及し、多くの人が自己を磨き、社会に貢献できることを願うものであります。

 

プロフィール

1946年鹿児島県生まれ。
「美術館・博物館等の文化施設の設立構想・計画・設計のコンサルティングに42年間従事」
和道会関東地区副本部長
幸和塾支部長、和道会空手道6段、錬士
学芸と武芸に努める文武両道を信条とする。

<横顔>

趣味は海釣り、畑作業、パステル画制作(日本パステル画会会員、2018年「日美展」優秀賞受賞)